
榛名山はいつも、所用で出掛ける折、国道のバイパスから眼前に良く見えているからです。
ここ数年、訪れていないので、今まで加護頂いたお礼と今後の開運を祈願しに参拝しなければ、と思っていました。

今回は、伊香保方面から登っていき、榛名富士・榛名湖を一旦通過し、また下るというルートで行きました。
自宅からの所用時間は約1時間半で、思っていたよりもちょっと掛かりました

山頂の“榛名富士”です。楓が色づき始めていましたが、まだ紅葉にはちょっと早いようですね。

到着すると、門前にはそば屋・お土産屋等の売店が立ち並んでいます。
駐車場は、お店の駐車場と参拝者用の無料駐車場が混在していますが、お店の駐車場に停める場合“当店でお買い物をして下さい”と書かれています。
私は歩くのは苦にならないので、ちょっと神社から離れた無料駐車場を利用しました


榛名神社は群馬県高崎市、榛名山中腹に鎮座していますが、延喜式内社にも名を連ねる群馬県内でも相当な古社で、パワースポットとしても有名です

主祭神(夫婦神)は、火産霊神(ほむすびのかみ:火の神様)と埴山毘売神(はにやまびめのかみ:土の神様)で、天下太平・国家安穏・五穀豊穣・鎮火・開運・家内安全・商売繁盛・縁結び・安産守護の御神徳があるとのこと

古代山岳信仰の要地で、中世からは榛名山を信仰する榛名講の本山として関東一円において、広く篤き崇敬を集めて来ました。
二之鳥居を潜るとすぐに隋神門となります。
旧仁王門であり、神仏分離までは運慶作の二力士像があったそうです。

隋神門を潜ると橋の朱と木々の緑の素晴らしい光景が現れます。
初めて榛名神社へ参拝する方が、最初に深く感銘を受ける場所でもあります。

ここから、本殿まで参道は約550mあります。
徒歩で片道15〜20分が所要時間の目安ですが、上り坂となっているため日頃、運動不足の方は、ちょっと息が切れるかもしれません

参道の右下を流れる榛名川の沢の清々しさを味わいながら、急がず、ゆっくりと途中の自然や七福神などを巡りながら行くのがおすすめです。
心身が浄化されるのが、感じられるでしょう。
途中に、お土産&休憩所もありますよ。

いよいよ、本殿が近くなって来ますと“御水屋(おみずや)”があります。
この水は、榛名山麓の天然水で、萬年泉の水とともに古くから「御神水」として、多くの人々に使用されてきたそうです。

参拝前の作法として「手水」で手・口を清めましょう。
※手水の作法は、神社本庁のHPをご覧ください。動画で分かりやすくなってます。
対岸には“瓶子の滝(みすずのたき)”があります。
滝の名前は落ちている両脇の岩を瓶子(みすず)岩と呼んでいたことによります。瓶子は神に供える神酒をいれる器のことです

また、すぐ近くには“矢立杉(やたてすぎ)”と呼ばれる、武田信玄が箕輪城を攻略の際、矢を立てて祈願したといわれる巨木があります。
矢立とは武将たちが戦勝、領内安全等を祈願するために境内の木に矢を射立てる儀式のことです。
この矢立杉は、推定樹齢は1,000年、周囲は9m以上もあり、高さも30m以上と天高くそびえます。

ここから、石段を登っていくと“神門”“双龍門(そうりゅうもん)”と続きます。
龍の彫刻が施された双龍門と奇岩の力強さと美しさに見惚れてしまいます


双龍門を潜ると、いよいよ本殿に到着です。お疲れ様でした。
傍らには、神楽殿・国祖社・神札授与所があります。
ここで特筆すべきは、やはり本殿と御姿岩(みすがたいわ)でしょう

本殿は、文化三年(1806年)の建立で、 一番手前が拝殿、奥が本社。両者をつなぐのが幣殿です。
本社・拝殿ともに入母屋の権現造りで、御姿岩の前面に接して建てられた他に例を見ない珍しい社殿です。
屋根は銅版葺き。目貫の鷲、左右海老虹梁の二龍など華やかな彩色の彫刻が多く、柱や天井はもとより、賽銭箱にまで見事な彫刻が施されています。

また、御姿岩は榛名神社の奇岩を代表する岩のひとつで、本殿背後にそびえ立ち、御姿岩と本殿が一体化するように本殿が建てられています。
岩の頂部はまるで人間の頭のような形をして突き出ています。
途中のくびれたところには御幣が飾られています。
御姿岩は神が降り立つとも、神様そのものの姿であるともいわれています。
その不安定な形状から、「よくも、落ちて来ないものだなぁー」と感心してしまいます

数々の震災にあっても、落ちなかった訳ですから・・・。

御姿岩の下部には洞窟状の空間があり、そこに「御内陣」と呼ばれる主祭神を祀る場が設けられているそうです。
ここは何重もの扉があり、神職者さえも見ることのできない場であり、どのようになっているのかは秘中の秘とされているようです。
ひとしきり感嘆した後には、拝殿に参拝して来ました。
今後益々、占い稼業が発展するよう、お祈りしました

参拝作法は「ニ拝ニ拍手一拝」が基本形ですが、具体的な形よりは「心」を込めることが大切でしょう。
参考までに、参拝作法としては先程も出てきた神社本庁HPのこちらをご覧ください。動画で確認できます。
さて、今回訪れた榛名神社は自宅から見て「西北」にあたり、私にとって「九星気学」で言うところの吉方位でしたので、“お水取り”も敢行して来ました

この“お水取り”とは自分にとって吉方位にある神社・民家から井戸水を汲んでくるという開運法です。(近距離の場合は、月盤・日盤をみると良いでしょう。)
汲んできた水は、生のまま朝、洗顔後にコップ半分〜一杯を2〜3日掛けて飲みます。
余った水は、自宅の周囲にまくと良いと言われています。
これを書いている時点で、すでに飲み終わっていますから、これからどのような効果が出るのか楽しみです

しかし、「四柱推命」に関して言えば“方位”はあまり重要視していません。
なぜならば、“方位(空間)”よりも“時期(時間)”の方がより上位の概念であると考えているからです。
かといって、「四柱推命」で全く“方位”に関して言及していないかと言うとそうでもなく、四柱の“日干”から導く“十二運”で方位の吉凶を判断します。
例えば、日干が“丙”の人に関して言うならば、
“寅(東北東)”は“長生”にあたり、これは一番良い方位で「長生方位」とも言います。繁栄・平和・円満という意味になります。
「長生方位」は子供に恵まれ、子供の学校にも良く、子供が生まれやすいとか、子供が非常に伸びるという意味になります。
また、“巳(南南東)”は“建禄”にあたり、これは豊かさを意味し、社会的にも頭角を現して進出します。「建禄方位」とも呼んでいます。
そして、基本的には“病・死・墓・絶”の方位に動いてはならないと言われています。
「十二運表」は、こちらをご覧下さい。
さらに言いますと、四柱の月支から割り出した吉凶星である「天徳星」を方位に当てはめ、出した方位の事を「天徳方位」と言います

これは、“救いを得られる方位”を意味し、例えば、病気の時に良い病院や医者を探す場合や、金銭に困った時に金策するとよい方位となります。
以上、「榛名神社参拝記」と「方位」に関して簡単に書かせていただきましたが、やはり開運のためには自分自身で行動を起こし、いろいろと試行錯誤してみることが必要なのではないかと思いました。
あなたも是非、頑張ってみて下さい


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