
エイベックスによると、坂本さんは6月上旬にのどに違和感を覚え、同月末に中咽頭がんであるとわかったということ。
年内に予定していた仕事は全てキャンセルし、滞在先のニューヨークで治療に専念するそうです。
坂本さんは「熟慮の末、しばらく治療に専念することにしました。自分の身体あっての仕事ですから、このような苦渋の選択をせざるをえませんでした。必ずきちんと治して戻ってまいります」などとするコメントを発表しました。
坂本さんは、札幌国際芸術祭(19日〜9月28日)のゲストディレクターとして企画や演出を担当し、9月27日にはコンサートも予定していました。
事務局によると、坂本さん側から今月初め、治療に専念するため出演を辞退すると連絡があったとのこと。
坂本さんは1978年に細野晴臣さん、高橋幸宏さんと「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)を結成し、世界的に活躍。映画音楽も手がけ、89年に「ラストエンペラー」でグラミー賞を受賞しています。
(http://www.asahi.com/articles/ASG7B2W0TG7BUCLV002.html)
坂本さんは言わずと知れた反原発論者ですが、一部メディアで、坂本さんが反原発運動の先頭に立ってきた立場から、放射線治療を拒否していると報道されましたが、どうやらそれは事実ではないようです。
わたしが今回の報道で思い至ったのは、坂本さんといえば、ミュージシャンの故・忌野清志郎さんとも大変懇意にしており、「い・け・な・いルージュマジック」等のコラボレーション作品もある間柄ですが、その清志郎さんは喉頭(こうとう)がんが原因で2009年に亡くなっていることです。
中咽頭と喉頭では、若干部位が異なりますが、同じ咽頭部に属しています。
また、お二人とも“反原発”の立場で活動をされていることも挙げられます。
何か、奇妙な因縁のようなものを感じ、早速、お二人の生年月日を調べてみました。
そうしたところ、生時不明ながら、かなりの“共通点”があることが分かりました。
下図が、その命式となります。

坂本龍一さん

忌野清志郎さん
まず、一つ目の共通点としましては、“自分自身”を表すとされる“日干”がお二人とも「壬(みずのえ)」となっていることです。
これは“陽の水”であり、大河や大海に譬えられ、流れてとどまらない強さをもちます。
情熱的で競争心・決断力・勇気・統率力があり、思想や宗教面で衆人を教導し、世の為に徳を積むとされます

心は洋々として広く、仁義を重んじ、忠孝の道を尽くします。
しかし、一旦思い込んだら方針を変えない意志の強さがありますが、偏向する傾向も見受けられます。
離婚率が一番高い日干でもあります

二つ目の共通点としましては、日柱の十二運が「冠帯」・「長生」と旺相していることです。
しかも、坂本さんの納音が“大海水(だいかいすい)”、清志郎さんが“釼鋒金(じんぽうきん)”と大変運勢的には強いものとなっています。
ですので、お二人とも若い頃から社会的に頭角を現し、活躍できたと言えるでしょう

三つ目の共通点としましては、月柱・年柱上の天干星がともに「印綬」となっていることです。
この「印綬」の二並びの形式を、当流派では「多印身弱(たいんみじゃく)」と呼んでいます。
この並びの人の特徴としましては、学問芸能の世界に生きる人が多く、学者・芸能人・アナウンサー・宗教家・易者・相撲取り等の職業につくことが多いものです。
性格は男性としては迫力がなく、優しく人当たりが柔らかい人が多いのですが、表面に比べ、内面には頑固さや拘りがあります。
また、「印綬」はこつこつと努力する星でもあり、人からの援助引き立てもあり、良き理解者に恵まれる“吉星”です

礼節を重んじ端正で上品な星でもあり人の信望が得られます。
多印性の特徴として、物事がくどくなりやすいのが欠点です。
迷いが多く決断ができない場合があり、女性はそのために婚期が遅れる場合があります。
そのため、五行に“より行動力のある”「官星」又は「比肩星」が強い方が、持っている才能を発揮する事が出来ます。
その点、坂本さんの方が五行に「官星」が多く、社会的に表舞台で活躍できる素養を持っていると言えるでしょう。
清志郎さんの方は、五行に「官星」がなく、代わりに「食傷星」が多いため“印綬傷官格”的な並びとなり、より“技芸に秀でる”傾向が強くなっています。
「音楽で生計を立てられなければ絵描きになるしかなかった」と本人が言うほど画才があり、自身のアルバムジャケットや書籍の表紙などを描いていました

毎年恒例の日野高校OB展にも作品を出品し、死後には「個展 忌野清志郎の世界」という展覧会も行われ、画集も発売されています。

上図は、坂本さんの大運表ですが“逆行4年運”となっています。
そして、今年の大運は「偏財・冠帯」、流年が「食神・胎」となっています。
一般的には、悪くない運気のように思われますが、五行図を見てもらえれば分かるように「財星」が大過していることが見て取れます。
また、坂本さんや清志郎さんのように、「印星」が並ぶ命式の場合、「財星」とは尅し合う関係ですので、問題が発生することがあります。
これが原因で、坂本さんが発病されたものと思われます

実際問題として、清志郎さんが喉頭がんで入院した年(2006年)の大運は「傷官・沐浴」、流年が「偏財・冠帯」で、五行的にも「財星」が多い年でした。
しかし、来年には坂本さんの大運は「傷官・沐浴」、流年は「傷官・養」となり「財星」も少なくなります。
また、「乙(きのと)」は坂本さんにとって“天徳星”にあたりますので、きっと治癒され、復活されることだろうと思います

(“天徳星”は、当流派で非常に重要視している吉凶星の一つで、災厄を取り除くと言われている大吉星です。これは、先祖の徳を現わし、行運に巡る場合も災難を除き、幸をもたらすと言われています。)
坂本さんが、その音楽活動や社会活動を通じて、日本や世界に対して果たす役割は、まだまだ沢山あると言うことでしょう

以上、簡単に看て見ましたが、お二人の命式が非常に似通っていたために、仲も良かったのではないかと思われます。
坂本さんには是非、志半ばにしてこの世を去った清志郎さんの分まで、頑張って頂きたいものです

1982年に、清志郎さんと組んでリリースしたシングル『い・け・な・いルージュマジック』です。
この曲は、資生堂'82春のキャンペーンソングとしてヒットしましたが、どぎつい化粧をした男同士でキスをするなど、過激なパフォーマンスで話題を呼びました。
この時、私は中学生でしたが「人の目を気にして生きるなんて、下らない事さぁ〜」というフレーズが頭から離れなかったものです。
今あらためて見ると、バブルに向かって突き進んでいた、当時の日本が見て取れるような映像ですね


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