今年(2015年)の立春は2月4日12時58分でしたので、二週間くらい経過しました

少なくとも「流年」が変わり、中には「大運」も変わった方もいらっしゃるでしょうから、ぼちぼち運気の変化のようなものを感じ取られているのではないでしょうか?
今年から、良い「流年」に入られた方は、例えればサーフィンのごとく、良い運気の“ビッグウェーブ”に乗れるよう、より行動的・積極的に社会に関わって行かれるのがよろしいかと思います

方や、悪い「流年」に入られた方は、外側の世界にあまり大きな干渉をすることを控え、自分自身の内面の充実を図り、“土台固め”の時であるとの認識を持つことが大切だと思います

さて、話は変わりますが、占い鑑定の仕事をしておりますと、大方は悩み事を持った方のご相談を受けるわけですから、中には「精神科」に通院されている方もいらっしゃいます

そういった方は、大体“向精神薬”と呼ばれる薬を服用されているようです。
簡単に言うと、医療の現場では、そういった“心の不調”を訴える方に対して何かしらの“病名”を付け、“向精神薬”を処方しているということです。
鬱(うつ)状態の人にはアップ系のドラッグを与え、操(そう・興奮状態)の人にはダウン系のドラッグを与える訳です。
近代になって、様々な心の不調、障害が訴えられるようになりました。
「うつ病」「そう病」「パニック障害」「統合失調症」「心身症」・・・
分類が細かくなり、名前もどんどん増えていくので、もうよく分かりません

ですが、それを「病気だ」として「薬を飲む」と言う発想に簡単につなげるのは危険だということです。
“薬”の良し悪しはここでは問いませんが、副作用により余計に泥沼にはまっていくのは事実です

ある研究者が、統合失調症の患者さんの脳をMRIで比較するという調査を行ないました。
それによると、統合失調症の患者さんは、同年齢の健康なひとに比べ、脳組織が急速に減少していることが分かったのです。
もう一つの発見は、服用している処方薬が多ければ多いほど、脳組織が減少しているということでした。
これらの薬は脳幹神経節の活動をブロックしています。
そのため、薬剤によって前頭前皮質に必要な情報がインプットされずに中断されてしまうのです。
それが精神病の症状を軽減させているわけですが、刺激が与えられなければ当然脳の萎縮を徐々に引き起こします。
アルコールでさえ、飲みすぎれば脳の委縮をきたすわけですから、それより強力な向精神薬で脳が委縮するという不可逆的な結果がもたらされるのは、当たり前のことでしかありません。
この研究者は、統合失調症の診断を受けながらも薬を服用することなく治る人がいる一方で、薬を服用して「治る」ひとは非常に少なく、多くが早死にすることも指摘しています

“向精神薬”は確かに、緊急時には必要なこともあるでしょうが、安易に“薬”に頼るということがどれほどリスクを含んでいるかということを、このようなレポートを見て、考え直して欲しいのです。
万能ではありませんが、原理・原則さえ分かってくれば、その他の方法でも治癒は可能です

実を言いますと、私も十代後半に精神的に不調を来たし、精神科に通院していたことがあります。また、二十歳頃には自殺を考えたこともありました

しかし幸運なことに、苦悩には必ず“原因”があり、その“原因”が解消されなければ根本的な解決にはならないということを、薄々分かっていたためか、“向精神薬”に頼るということはありませんでした。
その後は、明徳舎HPのプロフィールにもあるように、食養・気功・ヨガなどの東洋哲学の勉強をしたり、また行法を実践することによって、なんとか克服していくことが出来たのです

裏を返せば、そのような辛い経験や苦しい経験を経てきたからこそ、現在、人様のご相談に乗ったり、アドバイスをしたりなどという“大それた”ことが出来るのだと考えています。実際、私よりも年上の方にアドバイスさせて頂くことも多いのです。
それでは、“苦悩”や“病”というものに関して、「タオイズム」とも呼ばれる「道教」ではどのように考えるのかというと、「“宇宙の意(法則)”に則った生き方をしていないからそれらは生じる」と言っています。
つまりは、「誤った生活(行為・言葉・思考)をしているよ」という、宇宙からの“サイン”だということです

そこで生じた“苦悩”や“病”というものにしっかりと向き合い、その“原因”を考え、それを乗り越えて行く事こそが「気付き」や「悟り」といったものをもたらし、より自分自身の魂を進化させていくことが可能になると言っているのです

ところが、向精神薬やアルコール・カフェイン等、心を不鮮明にしたり乱したりする“薬物”に頼るということは、折角、訪れた“自分自身の生き方の過ちを正すチャンス”を棒に振ってしまうということになるのです

まさしくこれは、本質的な問題をごまかし、先送りし、逃げているという状態ということができるでしょう。
だからそういう人は、自分がその不幸を招き寄せているにもかかわらず、それを自分のせいだと気付く事はありません。すべて周りのせい、他責にします。
“苦悩”の“原因”はどんどん積もり積もっていく一方なわけですから、“臭いものに蓋をする”人間に、次から次へと問題が起こるのは当然のこと、ということができるでしょう

ちょっと、厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、あなたには是非とも“苦悩”や“病”というものにしっかりと向き合い、その本質的な“原因”を智慧の目を持って見極め、それを克服していくということに頑張って頂きたいと思います

私は、東洋五術というものを介して、微力ながらそのお手伝いが出来ればと考えています


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