2016年02月03日

福士加代子さん 独走Vでリオ五輪切符前進!

リオデジャネイロ五輪の代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンは1月31日、ヤンマースタジアム長居(大阪市)発着で行われ、福士加代子(ふくしかよこ)さん(33=ワコール)が日本陸連が定める派遣設定記録(2時間22分30秒)を上回る2時間22分17秒で独走優勝を飾りましたexclamation

福士さんは25キロ手前で単独トップに立つと、そのまま力強い走りを続けてゴール。13年の同大会以来3年ぶり2度目のマラソン優勝で、リオデジャネイロ五輪代表の座を確実にしましたグッド(上向き矢印)

レースは序盤からハイペースで進み、福士さんは重友梨佐さん(28=天満屋)、竹中理沙さん(26=資生堂)、K・チェピエゴさん(30=ケニア)とともに先頭集団をキープ。

15キロ付近で重友さんが遅れ、福士さんは25キロ手前で竹中さんとチェピエゴさんとの差を広げ、単独トップに立ちました。30キロでペースメーカーが外れても福士さんは力強い走りを続け、そのまま1着でゴールを果たしました。

お立ち台の福士さんは子供のようにはしゃぎ、「やったー、1等、やっと獲ったー。リオ決定だべ。よろしくお願いします」。
レース後のコメントがいつも話題になりますが、この日も底抜けに明るく振舞いましたわーい(嬉しい顔)

1月30日に放送されたテレビ番組では14年から昨年8月に合計3回、左右の足を骨折していたことを明かし、マラソンでの五輪挑戦は最後になると決意して臨んだ大会。

自己ベストを縮め、4度目の五輪で初となるマラソン代表の座をほぼ手中に収めたと言えるでしょうグッド(上向き矢印)
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/01/31/kiji/K20160131011955940.html


いつも明るく振舞い、ユニークな言動で周りを楽しませてくれる福士さんですが、今回の勝利にはどのような背景があったのか?また、リオデジャネイロ五輪では活躍できるのか?等、気になりましたので、早速、生年月日を調べてみました。

下図が、その命式となります(生時不明)。

s_fukushi_meishiki.png

一つ目の特徴としては、日干が「丁(ひのと)」となり、これは“陰の火”を表わします。具体的には、焚き火・ローソクの炎・灯火等の“人工の火”のことですひらめき

“慎重、理性、企画、計画”を司る星で、この日干の人は緻密な神経をもち常に冷静な判断が出来る人が多く、秘書や参謀などで非常に頭の切れる人によくある星です。

また、人間の文明が“火”を使うことによって発展してきたということから“文化・文明”の意味合いもあり、知性も高く、文化的なリーダーが多いのも特徴です。

わたしは、福士さんの場合、その明るさから「丙(ひのえ)」(これは“陽の火”で太陽を表わす)日干の人なのかと想像していましたが、そうではありませんでしたふらふら

ということは、あの“明るさ”は意図的にやっているものなのかもしれませんねわーい(嬉しい顔)


二つ目の特徴としては、日柱干支が「丁未(ひのとひつじ)」となり、これは別名“天河水(てんがすい)”といわれますが、天に流れる河である“天の川”の様な星という意味ですぴかぴか(新しい)

この納音は急速な発展がありますが、運の安定の為には、高望みをせずに、着実に地に足を着けた歩みをすべきだとされています。

女性も社会的に活躍する人もありますが、どうしても強すぎて家庭的には凶となるので、何事も控え目にする必要がありますバッド(下向き矢印)

また、同じ“天河水”でも剛の「丙午」に対して、「丁未」は柔であり、当たりが柔らかく、柔軟性があります。

この納音の人は物事に寛大で、男女とも慈悲の心が篤く、人望を得て世に出て成功する人が多いのですが、どうしても人生の波乱が多くなります。
若い時に苦労することもありますが、凶星に合わなければ中年より発展をしますグッド(上向き矢印)

この納音は良くも悪くも命式の中で吉星・凶星の影響を受けやすい星です。
それで、失敗があると大きく裏目に出てしまい、また職業の移転、住居の移転が多く、早婚であると失敗しやすいものです。

“天河水”は五行に火が固まってはならないとされ、また五行に火を抑える水がないと、この星は暴れてしまいます。

福士さんの場合、五行図の「水」のところに2つ星が出ていますので、バランスは良いと言えるでしょうが“みちのくの爆走娘”と呼ばれる所以は、ここにあるのかもしれませんわーい(嬉しい顔)


三つ目の特徴としては、月柱・時柱の天干星の並びが「偏官」・「正官」となり“官星”が2つ並んでいます。
この形式を当流派では、『官殺』あるいは『官から官』と呼んでいます。

“官星”が2つ以上並ぶ事によって、かえって社会性を表わす官位が尅されてしまいますので、社会的な問題が起こりやすい星で、性格は男性は男らしく責任感と正義感も強いのですが、カッときやすかったり、激情に走りやすい欠点がでますバッド(下向き矢印)

セルフコントロールを心懸ければ問題は押さえられますが、二階にあげられて梯子をはずされるような事がありますので、人に担ぎあげられた時には注意が必要です。

女性は社会性が強く職業婦人となり、また“官星”は夫をあらわすので、複数の夫という意味で、離婚再婚を繰り返す女性が多いのも特徴です。

また、ボーイッシュでカラッとしていて、めげない女性が多いものです。
すなわち、性格は男性的ということです。

さらには、福士さんの場合、月上天干星が「偏官」となりますから、こちらが“中心星”です。
“偏”には“動性・変化”の意味合いがあり、さらには“官星”がもともと“行動力”を表わしていますから「年中忙しく、じっとしてられない人」ということになります。

よって、“陸上競技”は打って付けということが出来るでしょうわーい(嬉しい顔)

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上図は、福士さんの大運表となりますが“逆行・7年運”となっています。
(クリックで拡大)

2000年、福士さんは青森県立五所川原工業高等学校機械科を卒業後、ワコールに入社しました。

高校時代まではこれといった実績も無く、インターハイや国体でも決勝に辛うじて残る位でしたが、当時、駅伝の古豪だったワコールに入社してからは、トラックレースや駅伝などでメキメキと頭角を現し始めましたグッド(上向き矢印)

オリンピックには2004年アテネ大会・2008年北京大会・2012年ロンドン大会と、過去3大会連続で女子長距離種目で日本代表に選出されました。

また、2006年・ドーハアジア競技大会女子10000mでは金メダルを獲得。
2008年から挑戦し始めたマラソンでも、2013年、世界陸上モスクワ大会・女子マラソンでは銅メダルを獲得。さらに2013年・2016年の大阪国際女子マラソンで2度の優勝を果たしています。 

さらには今現在、3000メートル、5000メートル、ハーフマラソンで日本記録を保持している等、ほぼ順調に活躍されて来たわけですグッド(上向き矢印)

この期間の大運表を見てみますと、

1996〜2002年 「偏財・墓」
2003〜2009年 「正財・絶」
2010〜2016年 「食神・胎」

となり、『官殺(官から官)』の命式を持つ人にとっての好運気であったことが分かります。


そして今回、2016年1月31日の大阪国際女子マラソンだったわけです。

ここでひとつ御注意頂きたいのは、中国を発祥とする東洋の占いでは、年の区切り目を「立春」(2月4日頃)としていることですexclamation

ですので、福士さんの今大会時の運気は、大運「食神・胎」・流年「偏印・冠帯」ということになりこれは“倒食”の形式ということになります。

“倒食”は良い運気が長続きせず、人生ままならない中途挫折運的な形式となり、トラブルやアクシデントに見舞われ易くなるものですバッド(下向き矢印)

実際、2015年は3度も足の甲を疲労骨折したそうですが、これは“倒食”の影響といって良いでしょう。

その“倒食”期間中であるにも関わらず、日本陸連が定める派遣設定記録(2時間22分30秒)を上回る2時間22分17秒で独走優勝を飾ったということは、何らかの理由で、この日は“倒食”が解除されたものと思われます。

当流派で“倒食”解除の働きがあるとされているのは、

@旺相した財星(偏財ならばなお良い)
A天徳星(天徳貴人・天徳合)

ですが、解除された倒食は、かえって“生き馬の目を抜くような”発展をする場合も出てくると言われていますグッド(上向き矢印)

また、今大会に関して以下のようなエピソードを目にしました。

 大阪国際は過去3度走り、そのうち2回が五輪選考レースだった。ただしいずれも惨敗。ワコールの永山忠幸監督は12年を特に悔いていた。レース1週間前から食事が喉を通らず、スタミナ切れを起こした試合だった。

 「一番いい練習をしたのに負けた。福士の強化は食べることしかない」

 今季のマラソン練習期間中は、1食の米の量をこれまでの3倍にした。おおよそ1.5合。苦しみながら一日3食取ることでスタミナ切れを防ぎ、3000メートル、5000メートルの日本記録を持つ天性のスピードが開花した。この日の朝もどんぶりで食べた。優勝者は「こんなにおなかいっぱいでいいのかな」と笑った。


これは、「食神」⇒“食べる神様の星”⇒“飲食”との関連性⇒“倒食”の可能性、を暗示しているものとも思われ、やはり四柱推命の不思議さ、奥深さというものを感じずにはいられませんたらーっ(汗)

今回なぜ“倒食”が解除されたのかは、福士さんの生時が不明な事などから分かりかねますが、もしかすると“たくさん食べること”が効果があったのかもしれませんねわーい(嬉しい顔)

これは、今後の検証課題かもしれませんが・・・。


さて次は、気になる福士さんのオリンピック・イヤーでもある2016年の運気ですが、

大運「食神・胎」
流年「劫財・沐浴」

となります。

当流派では、「食神」と「劫財」が並ぶ形式を“劫達(ごうたつ)の命”正式には“劫財特達(ごうざいとくたつ)の命”と呼んでいます。

この並びは、大人しいが財を生み出す潜在能力を持つ「食神」と、大胆さや豪快さ、積極性はあるが、財を尅して流しやすい「劫財」が出会うことによって、互いにその欠点を補って、互いの長所を引き出すという働きがありますグッド(上向き矢印)

特殊な財に恵まれるという意味合いがあり、宝くじに当たったり、思わぬ遺産が転がり込んだりということがあります。また、援助者にも恵まれるという意味もある星で、何かと悪運が強くなります。

ただ、一種の“ギャンブラー的”な星ですから、結果も両極端となりますふらふら
マラソン競技で言えば、“金メダル”か“リタイア(あるいは入賞圏外)”か、という感じでしょうか?

先に、福士さんの大運の推移を見てみましたが、2016年は「食神・胎」の最後の年です。

2017年からの「傷官・養」は、『官殺(官から官)』の命式を持つ人にとって、ちょっと厳しいものが予想されますので、福士さんご自身も言われているように「今回が五輪のラストチャンス」となると思われます。

一発勝負に出れば、“金メダル”も夢ではない運気だと思いますので、是非とも頑張って頂きたいものですわーい(嬉しい顔)

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posted by 田島明徳 at 18:43| Comment(0) | 四柱推命鑑定例
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