2012年07月27日

「人間万事塞翁が馬」

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占いの得意な翁(おきな=おじいさん)が、国境の塞(とりで)の近くに住んでいました。
ある日、その翁の馬が逃げ出して、北の地へ逃げてしまいましたあせあせ(飛び散る汗)

周りの人々が「残念ですね」と、なぐさめにいくと、翁は「いや、このことが、福になるかもしれない」と言いました。

それから数ヶ月後。なんと、その翁が言ったとおりに、逃げた馬がもどってきました。
さらに、すばらしい名馬も一緒に連れて帰ってきたのですグッド(上向き矢印)

周りの人々が「良かったですね」と、お祝いにいくと、翁は「いや、このことが、禍(わざわ)いになるかもしれない」と言いました。

翁の家にはどんどん名馬が増え、翁の息子は乗馬が大好きになっていきました。
そしてある日、翁が言ったとおりに息子が落馬して、股(もも)を骨折する重傷を負ってしまいましたバッド(下向き矢印)

周りの人々が「かわいそうなことになりましたね」と、お見舞いにいくと、翁は「いや、このことが、福となるかもしれない」と言いました。

それから1年後に、戦争が起こりました。
近くの若者の10人のうち9人までが死んでしまうような、かなり悲惨な争いとなりました。
ところが、息子は落馬のせいで足が悪かったため兵役に出ることはなく無事でしたexclamation

やはり、翁が言ったとおりになったのでした。


この「人間万事(じんかんばんじ)塞翁(さいおう)が馬」という故事成語は、一般的には「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄(なわ)の如し」と同様で”幸福と不幸とは見定めがたく、複雑に絡(から)み合っていて予測ができない”という意味合いで使われています。

しかし、”翁”は”占いが得意”だったとありますので、あるいは事前に予測できていたのかもしれません。
だから、周りの人々のようにうろたえ、一喜一憂することが無かった。

ですので、占いの効用にはこういった”平常心を保てる”ところにも、あるのではないかと思います。

しかし、未来を知る力を持ったとしても、目先の小さな吉凶・損得だけで、この運命学を利用し判断・行動することは、人生の大事を誤る恐れがあります。
運命学を勉強する者は、この事に注意しなければならないと、自戒の念を強くした次第です。

ちなみに、「人間」の読みは「じんかん」で、意味は”人の住んでいる世界、世間”とのことです。


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タグ:故事成語
posted by 田島明徳 at 20:20| Comment(2) | 故事成語
この記事へのコメント
いつも徒然日記を楽しみにしています(^o^)
今日も大変に深い内容を読ませていただき、ありがとうございました。
何年か前のテレビ番組で、美輪明宏さんが『正負の法則』について話していたのを見た時に、この故事成語が頭に浮かびました。
大きな理想や目標を現実化するには、目先の事に一喜一憂せずに長期的な視野に立って信念をしっかり持って今日を過ごす事が大切なんでしょうね(^^)/
Posted by 神戸の太和くん at 2012年07月27日 23:56
神戸の太和くん、コメントありがとうございます。
”長期的な視野に立って信念をしっかり持って”プラス”今この瞬間を大切にする”という二本立てで、それを、その時々で切り替えて行くことが必要なんだと思います。
なかなか難しいことではありますが^_^;
Posted by 田島明徳 at 2012年07月28日 11:09
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